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753. ウィスラーへ行くぞ

【車で3時間】

ディーブイディーのロームに出てくるネイザン・レニーの走りにすっかりやられてしまい、ウィスラーマウンテンバイクパークにどうしても行きたくなった。何しろゴンドラで上まで乗っかって行って下り放題飛び放題落っこち放題で眺望はいいし森もきれいで言うことなし。と、ロームの映像ではよく分かった。さあいくぞいくぞ、飛行機にマウンテンバイクを乗せるのは韓国ツアーですっかり慣れているしな、問題ありません。

で、持って行くもののリストとか工具をどうするかとか着替えとか考え始めて、大体こんなもんで1週間くらいはオーケーだなしめしめ・・・、と年次休暇と食費の計算まで大体終わってから、しかしふと何だかモヤモヤとした思いが心の中によぎってきた。このモヤモヤは何だろう。うーん、分からない、おかしいな、と思ってテーブルの上のちんすこうを3つ立て続けに食い終わったところでやっと気がついた。

ウィスラーってどこよ?アメリカ?ヨーロッパじゃないからな。へへへ。こういう時はグーグルですね。えい。と、ほほう、カナダですか。ハイ分かりましたウィスラーはカナダで決定!最寄りはバンクーバーらしい。バスで3時間弱。そうかそうか、ということは結構遠いんですね。アメリカ大陸でしたか。と、少々後ずさりしそうなその遠さも、もういっぺんロームを見たらすぐに雲散霧消ですジャーン!いこいこ。

最近元世界選手権ジュニア代表のダウンヒラーが連れてこい連れてこいと言う上の娘19歳S美身長165cm現在就職活動中が、横からパソコンを覗き込んでいるので、ほれほれここ掘れワンワンこれがウィスラーだぞ走りたい放題だぞ、とロームを見せてやる。すげー、すげー、というので、どうだすごいだろウィスラーは。ゴンドラに乗って上がれるから漕がなくていいのだ、全部マウンテンバイク専用のトレールで飛んだり曲がったり楽しいぞ森もあるし下のほうはゲレンデになってて広々としてるし見晴らしもいいうえに宿やホテルがわんさかだ。と自慢してやった。

いいなあカナダはいいなあ、と気乗りしてきたようなので、じゃあおまえも6月のホケダケのダウンヒルグランプリに行きますか、見ているだけでも大変楽しいですよ、と、夜の西本番寺の話は伏せておいて誘い水をバケツでぶちまけたところ、バイトがあるので駄目だが、ホケダケとはどんなところだ?と聞いてくるので今度は写真を見せる。2月のホケダケ合宿の写真だ。ほれほれここ掘れワンワン。どうだ行って見たくなっただろう。

そしたら、

これって、ウィスラーってとこに行かなくても、ここでいいじゃん。とかなりの暴言をお吐きになりました。

・・・アホかお前は。ウィスラーだったら、ゴンドラに乗って上がれるから漕がなくていいのだ、全部マウンテンバイク専用のトレールで飛んだり曲がったり楽しいぞ森もあるし下のほうはゲレンデになってて広々としてるし見晴らしもいいうえに宿やホテルがわんさかだ。。と言ったところ、でもホケダケにもゴンドラみたいなリフトがあって漕がなくていいし、マウンテンバイク専用の道ばかりで飛んだり曲がったりで森もあるじゃないか、下のほうは広々としてて眺めもいいし宿はすぐ下にあるんでしょう。と座敷のオビスギ宴会写真プラス衝ちゃんの撃沈写真をネタに言い返された。

そう言われてみたらそうだな。まてまて、ホケダケもウィスラーとたいして変わらないような気がしてきたぞ、福岡から車で3時間だしな、ううむ。そうか、じゃダウンヒルグランプリ第2戦は来年からホケダケとウィスラーで隔年開催決定!さっそくオバQ校長に進言してみよう。ウケケ。
# by sadepon | 2008-05-25 18:52

752. 責任、とでもいうようなものの所在、に関する思い

【落馬しない方法・アホではなくなる方法】

文部科学省ニッポンチャチャチャ現代GPの2年生向けリレー講義も2年目。毎週木曜日午後4時からは「工学技術者と地域環境支援」の時間です。今日は九州経済産業局環境対策課の竹内氏来訪。九州におけるベンチャー企業の振興と技術開発支援を一貫して担ってきた人なので、面白いキーワード連発オモロイ実話ばかりですが、一個だけネタを挙げとくと、
「落馬して痛い目に遭わないようにするには馬に乗らなければいい、その生き方をすれば永久に馬に乗ることが出来ないし馬の乗る楽しみも分からんままだろウケケケ。」といったもんでした。つまり、
・失敗しないことを一義的に考えると決して何も得られない。
・失敗してもしなくてもそれは本人の責任である。
ということが少なくとも言いたいわけですな。正しいような気がするが、うーむそうだろか、特に2番目。

まあMTBerのなかには落馬してみたいから馬に乗ってみよう、という本末転倒サドマゾ自己完結なやつも少なくないと思いますね。水中落下してみたいから滑床を走って前転してみるとか、ありますね。うんうん。自転車に乗っていて水中に丸ごと落っこちて水泳大会、というのはまあふつう、失敗な訳ですね。最初からいやそれは失敗ではないぞ、と言いたい人もいると思いますが、その人は既に「アホ」になって手遅れなのでここでは相手にしません。誰も彼もが「アホ」に感染して水中落下=失敗していくのは誰の責任かな。それぞれ自分のせいかというと、ちょっと違いますね。誰も飛び込まなければ、飛び込もうという発想そのものは出てきません。飛び込むような「アホ」を見て、ああわたくしはここで飛び込んで良いのですね、いいぞいいぞ、前回りで回転するともっと気持ちが良くなれるのですね。と、「初めて」思いつくことが許されるのです。だから滑床でMTBごと水に飛び込むようになるのは自分の責任ではないのですね。前回りに失敗してもしなくてもそれは飛び込んだ本人の責任ではない。では一体誰の責任なのか。聞くまでもなく、最初に飛び込んだ「アホの中のアホ(以下、大アホ)」がいるわけで、後からのひとはみなその「大アホ」の姿を見て、落下して良いのだな、前回りで飛び込んだりして良いのだなウケケ、などと騙されてしかも飛び込むと思いのほか嬉しいものだから、本末転倒サドマゾ自己完結な「アホ」になっているわけです。従ってその原因を作り出している「大アホ」は、最初にやったタダの一人しかいないわけで、その意味で「アホ」が増大する責任の所在はきわめて明確であると本論では結論づけることが出来ると私は考えるものである以上おわり。

「アホ」になってしまった人が「アホ」で無くなるためには、現状の「アホでない人」の比率より「アホ」の比率が高くなれば良いのです。そろそろ梅雨入り。梅雨明けすると「アホ」が増殖する季節です。早く復帰して責任とれ「大アホ」。
・・・最近微妙に自分が「中アホ」っぽくなっている感じがするが、多分気のせいだ。
# by sadepon | 2008-05-22 17:50

751. FMにパチンコに公共事業にテレビに大学

【本業の理由】

本業はMTBerです。お金がもらえる状態ではありませんが、もらえるように頑張っている人たちもいます。お金をもらうこと自体が一義的な目的ではなくて、生きて行く中で満足することが最も大切です。

なんか今日、人と打ち合わせしてて急に思い出したのが、以前つき合ったことのある、とある国の某事務所のキャリア(つまり事務所長)の人の物言いだった。「住民の満足最大を提供することが、我々(=国の役所)にとって最も重要なテーマです。」と(自信満々で)明言していた。だからお前らの公共事業で造るもののデザインは駄目なのだおまえアホか、と机をひっくり返そうかと思ったがそこは料亭だったので営業妨害になるといけないから何も言わなかった。

さて家にいると、家族♀♀が相変わらずテレビドラマを次々に嬉々として見ているのが耐えられない。今日は5月から始まったらしい木村拓哉というジャニタレが総理大臣になるらしいドラマ。さぞや視聴率は高かろう。セリフのやり取りが聞こえてきてそれだけで視聴者向けにオモシロおかしさを出そうという演出意図が明け透けだ。画面見る気にならんので後ろを向いてパソコンに向かい、キャストのセリフや声が煩いので部屋にいるのを諦めて勝手に風呂に入る。移動中にFMを車で聴いていても、視聴者との電話のワケ分からんお喋りとかハガキやメールを読んでのナビゲータの独り言のような笑いのようなのがいつも煩くて、結局聴くのはiPodのRolling Stonesかくるりだ。視聴者はラジオで喋る「有名人さん」とお話できたり気持ちを分かってもらえたような気分になって嬉しくて満足してるのだろう。僕は道路情報やニュースがラジオから聞こえてくるとほっとする。クラシックのピアノソナタとかだともっとほっとする。多分町のパチンコとかスロットとかが平日でも大賑わいするのも、そこに行くと予定通りに準備されたものがあって、それを期待している人たちが大いに満足するからだろう。

他人に楽しませてもらって用意してもらっていい気分にしてもらって喜んで満足するような人ばかり相手にして満足してもらうのが目的になってると、自分自身の満足も相手と同じ水準になっていく。人にサービスだけやってもらっていい気分になって満足したらそれで嬉しいのかいな。

MTBのイベント一つ考えたって、お金払って参加してサービスしてもらって賞品や参加賞がそこそこでワガママ聞いてもらえてああ満足。そんなエントラント相手に満足最大化なんか追求するイベントしてたらお終いだ。大学の授業一つ考えたって、学費払って授業に通ってサービスしてもらってエアコン効かせてもらって安い飯食わせてもらって単位が取れて進級できてああ満足。そんな学生さん相手に満足度最大化なんか追求する講義や演習やってたらもう長くない。

大学生が授業や教材を自らつくって勉強する。こんなことがあれば少しはクリエイティブだし、それから得られる達成感がほんとの満足だろう。そんな高級なこと出来ねえだろ今の大学や大学生じゃ、とおっしゃる方、その通り。学生は勉強のやり方すら全く知らない。教えて与えてもらうことが勉強だと思っている。それ以外のことを知らない。それくらい今の大学は駄目になりました。公共事業もテレビもFMも、テーマパークもパチンコ屋も中身が違うだけで同じようなもん。

走るライダー自身が知恵や汗を流して楽しいコースを自ら考えてつくって多くの人たちの理解と協力を取り付けて自分たちでレースをする。やって来るひとにも楽しんでもらう。こんな、MTBerだったら子供からおっさんまで当たり前のように普通にできていることが、大学でもテレビでもラジオでも公共事業でも、到底出来ないのが今の社会だ。出来なくてやれなくて当たり前と思っている。お金が無いから時間が無いから人がいないから大変だから。満足してくれないから。全部人のせい組織のせい社会のせい。

だから僕はブログの看板に書いてある通り、MTBerを本業にしています。芸術や農林業や料理など、ほかにも本当の満足が得られる分野はあるだろうけど、九州のMTBerほどクリエイティブな仕事をする人たちを僕は知りません。
# by sadepon | 2008-05-19 23:23

750. skins

【江頭】

久留米といえば自分の母校がある町だが、最近は訪れる機会が増えた。僕は孫正義の後輩でホリエモンの先輩だが会ったことは無い。会うような仕事はしたくないなーと内心思っている。

高良川の扇状地をさかのぼって水車谷から杉谷村を通り過ぎ山奥に入ると、八女市に合併した上陽町に朧大橋というコンクリートの巨大アーチ橋があり、いつもその橋の隣にある山の中深くで本業に勤しむのだ。土曜日も朝っぱらからのこのこ出かけて行って勤しんだ。橋は車が4分か5分に1台しか通らないから、旧下横山小学校側から緩い下り縦断線形になっているのをいいことに、2車線ある道路幅を一杯に使ってスラロームの切り返しの練習を2分ほどぶっ通しですることが出来るけれど、良い子の皆さんは決してやってはいけませんよ。そして本業が一段落すると休憩に山から出てきて、わらべ館でおいしいお蕎麦と茶まんをいただくのが常だ。時々はデッキでコーヒーを飲んだりする。鳥の声も聞こえるし子供の遊ぶ姿も風の匂いも気持ちがいい。何しろ全く自動車の音が聞こえないのが最高だ。何しろ橋は軽トラか乗用車が5分に1台しか通らないのである。大型車も皆無。素晴らしい環境だ。できることならずーっとこんな平和で静かな谷の風景が・・・    おっと。(やべ)

前ふりはこのくらいにしておいて、最近は帰り際にちょっと足を伸ばして、3号線沿いの自転車屋さんサイクランドシライシに立ち寄ることがある。なかなか大きな間口のショップなのだけど、そこで勧められて、オーストラリアもののskinsを買ってみた。コンプレッションウェアの一つなのだが、面白いのは運動目的別に商品種類があるというよりも、人の状態別に商品種類があるのだ。今回買ってみたのは「travel & recovery」のタイツ。

この手のコンプレッションウェアはいま大はやりで、ワコールのCW-Xやユニクロのドライテック(もう製造中止)やモンベルやら、いろいろ試して持って使っているのだけれど、いまいちサイズが合わないとか動かないときに着ていると疲れてしまうとか締めつけがきついとか色々あって、結局あまり使わないでいる。ウンチクも色々あるのだろうけど、あまり自分に合うのは無いなーというのが実感。

で、出張や移動や会議ばかりだという僕の副業と椎間板ヘルニアを見かねて、シライシさんが絶対お勧めというので使ってみることにした。お値段は14700円ですタイツ1枚で。この価格、多分普通の人は買わんでしょう。あまり言いたくないが、試して見る決心をしたのはシバケンが「絶対いい!」と言ってたからというのもあります。

で、風呂上がって履いてみましたよ、と。上半身は裸ですが・・・鏡の前に立ってみると江頭2:50がそこにいます。ぁー。↘(下がり基調)そのままお茶飲んで布団にはいっちゃいました。が、驚くべきことにすぐ寝ちゃったんですなこれが。CW-Xなんかだと、締めつけがきつくて着たまま寝たりとかできないし、普通は暑くてしょうがなくなるんですよ。で、熟睡して朝起きたらですよ、

調子いい!まじで!笑)これすごい。

理屈はわからんが、もんのすごく調子いい!ほいほい体が動くし!(座骨神経痛になってから朝起き上がって動き出すのがほんとにきつい毎日を3ヶ月以上続けてきたのでね...)神経痛が良くなってるとかじゃありませんが(だって一晩だけだしね)、全然体の疲労感が違いますわ〜。本当にシバケンの言う通りだった。世の中進んでるもんですなあこりゃ。ウヒャヒャ
# by sadepon | 2008-05-19 13:59

749. 勉強の結果

【手始め】

サム・ヒル先生やスティーブちゃん、ネイザン君から全く参考にすらならない素晴らしいことを沢山教えてもらったので、早速手始めに自分で出来ることから始めました。まずは姿勢です。

キヲツケとヤスメができなければお話にならないので、正しいキヲツケができるように、95mmだったのを75mmに変更。寸詰まりになるかと思って心配してたけど実際に換えてみると最高でした。前のめりのキヲツケではなくなったので、ちゃんと行きたい方に顔を向けやすくなりました。やはり前がかりのキヲツケは、前に進むだけの時はいいのですが、逃げたりよけたり曲がったりするのには無理があるようです。

そう言えば、今は年老いた両親から、子供の頃、曲がったことをするな、まっすぐ前を見ろとたたき込まれたのがすっかり染みついていて、今になってなかなか直せないままなのですね。すぐによそ見の方向へ曲がって逃げたりよけたりできるキヲツケができるようになるのにもう暫くお待ち下さい。

先週旦過橋の竹坊から入手した、極太イボイボ付き前後用ですが、ひとけの無いお山の中で使うといろいろ問題があることがわかりました。あまりにも摩擦係数がでかい上に重心周りのピッチング方向の慣性モーメントがでかくなっているので、今まで通りのからだの使い方ではうまく加速しません。ラリーの下りのような走りで体を節約していると、ただの直進するドカドカ重戦車です。考えてみると、自転車の前と後ろのかごに1リットル牛乳パックを縛りつけて振り回しているようなものなのですね。

あとはヤスメの姿勢が上手にできればいいのですが、先は長いです。
# by sadepon | 2008-05-18 19:19