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128. せどやまつり2004

【人を集めるためでないおまつり】

今年も杖立温泉の小さな重要無形文化財(自主認定)「せどやまつり」がおこなわれました。去年はあれですね、J子さんの熱演で「こぶとりじいさん」の紙芝居を盛り上げたり、手品のような大人の小芸で杖立の子供たちを夢中にさせたわけですが、今年もさらに密度濃くやろうと、宮原の若者やら九工大の研究室の学生やらが加わって、たいそうな賑わいになりました。

例年通り、大きなたき火を囲んで、石臼での餅つきやぜんざいづくり、めちゃ美味しいおでんにぶり大根に鳥の煮込み等々が振る舞われ、iPod+ローランドのミニアンプでBGMを流し、路地には200個以上の灯明が点灯され、手作りの小さいアクセサリーを自由にもらっていいコーナーとかもあり、地元の子供たちや住民のためのイベントに徹しながら、ちょっとでも印象深くなるように、忙しい中で昨年と違ったお祭りの顔が作られたように思います。

えー問題は演し物と紙芝居が、あー、まあ少し冷え気味だった(笑)ことかな。子供の数も一寸少なかったかもしれない。でも旅館のお客さんも少し来てくれたし。喜んでくれたかな。大切なのは、来てくれた人同士が顔の見える触れ合いを毎年続けることであって、観客動員人数では全然ありません。子供たちのためのおまつりは、結局自分たちのために戻ってくるおまつりです。自分たちのことを確かめるためにやっている。その場が、閉じておらず誰にでも快くささやかに開かれていること、そのことが、せどやまつりの本分であると感じます。
by sadepon | 2004-12-01 22:30
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