【ポチっと】
「おい、それはなんか?」 「これはPowerbook。」 「それもアップルか?」 「そうね。」 「どこでも使えるんか?」 「そりゃね。」 「いいのう。」 「あんたむかしパワーブックのデュオ使っとったやん。デュオ210(*1)。」 「ああ。昔のうすいやつか。」 「あれと同じやろ。」 「早いんか。」 「・・・これはまあまあやろ(*2)。」 「いいのう。部屋のどこでもできるのう。いくらするんか。」 「これはね、いろいろ何もかも入っとるから30万位(*3)。」 「そら高いのう。普通の安いのはないんか?」 「あるんやけど、もうすぐ新しいのが出るけん、ちょっと待っとき。」 「そうか、出たら教えてくれの。」 それから3ヶ月後(の今日) 「出たんよね(*4)。」 「出たんか。」 「先週ね。これやけどね。」 「ほうほう。これか。」 「外側はアルミやなくて、プラスチックの強いので出来とる(*5)けどね。」 「これでも今までのは使えるんか。」 「今までのって?」 「あれよ、あの、ワークスよ。」 「あー、Appleworks。使えるよ。」 「あと、あれよ。デジカメはつながるんか。」 「つながる。今までと同じやろ。」 「あと、このスキャナーと印刷機は使えるんか。」 「(調べてみて)あー、ドライバーがあるから大丈夫やろう。」 「じゃあそれにしよ。幾らかのう。今払うけんの(*6)。」 「(・・・はやっ)えーと、この値段やね。一番安いのでいいんやろ。白しかないよ。」 「いや、白がいいのう。」 「じゃあお金。」 「はいお金。」 「来たらもって来てくれ。」 「データも移すっちゃろ?」 「できるんか?」 「1時間くらい最初にかかるけどね、全部自動よ。データもソフトも設定も今までと全く同じになるけんね(*7)。」 「そりゃあありがたいのう。」 「普通そうなっとるんよ。」 ・・・ Macbookの人柱一人目です。我が父親(*8)ながら頑張っていただきたい。 補注: (*1)Powerbook Duo210のこと。HDDのみを内蔵し、SCSIのFDDも外付けという思い切った構成。DuoDockに合体させるとデスクトップマシンになる。アップル史上最軽量のモバイルノートであった。価格は22万円程度だったと思う。 (*2)その時点ですでにMacbook Proが出ていたため、ユニバーサルアプリなのかロゼッタエミュレートなのか、色々な状況を考えると厳密な説明が難しい状態の中で、一言で質問を流すためのフレーズ。 (*3)PowerbookG4の15インチ・最終型で、120GBHDと2GBメモリに増設、という仕様。 (*4)ご存知のintel CoreDUOを積んだMacbook。5月17日に発表と同時に発売された。 (*5)筐体は、iBookと同様ポリカーボネイト製だが、そう言っても分からない。材料の物性や加工技術に関心のない人間にどうやって実感の持てる説明をするか悩みどころである。 (*6)人間は歳をとると、好きなことに関しては常々せっかちである。 (*7)アップルのパソコンを使っている人には常識だが、新しくパソコンを買うと、旧パソコン本体をターゲットディスクモードで起動した後FireWireで接続し、あとは初期設定の画面指示通りクリックすれば、旧パソコンの環境設定とアプリ、そしてデータを全て自動で新パソコンに移植出来る。 (*8)昭和11年1月生まれ。パソコンは55歳ごろから始めたが、アップルしか使ったことがないという、ある意味幸せな人間。所有歴は、Classic2、PowerbookDuo、iMacG3。
by sadepon
| 2006-05-24 22:11
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